Sunday, March 02, 2008

チェンバロとクラヴィコード

昨日は「音楽とウェルネスの学際的融合研究会」という、大そうな名前の研究会に顔を出してきました。
新潟大学工学部の講義室を使った、えらくマニアックな会です。一応全国規模の研究会らしいのですが、参加者は15名くらい?
研究発表はとても興味深いものばかりでしたが、途中でレクチャーコンサートがあって、本物のチェンバロとクラヴィコードを新潟県ではかなり有名な奏者が演奏しました。いわゆる古楽器ですね。
ピアノの歴史は結構新しくて、せいぜい100年くらいのものです。それ以前は大きな音の出る鍵盤楽器といったらチェンバロだったのですね。大きな音といっても弦の張力やその構造から音圧は高が知れています。
大体、ピアノは弦をフェルトの付いたハンマーで叩きますが、チェンバロは弦を爪で引っ掛けてはじく、という仕組みですから、鍵盤を強く(正しくは速く)叩こうが、弱く押し込もうが、出てくる音の大きさは同じです。これじゃあピアノもフォルテもないじゃん。そこで、音の大きさを自由に変えられる楽器として、ピアノ(正しくはピアノ・フォルテ)が発明されたと。
べらぼうな張力で弦を引っ張る(鋳物を使ってその張力に耐える)ので、サステインがメチャ長い。それを饗板に響かせて音を増幅し、それをピアノの側板にまで伝えると。ピアノ・フォルテの発明はまさに画期的だったといえます。
チェンバロは奏者が調律をします。これ、決して平均律では調律しません。で、興味があったので「今日はどのような調律だったのですか?」と奏者に訊いたところ、6分の1崩れと。なんのこっちゃ。