音律の話
以前、純正律と平均律の話を書きましたが、少し気になる点があって、成書を読み直してみました。
やはり思い違いがあったので、訂正します。
現在ピアノで使われている「平均律」を完成させたのは「J.S.バッハ」ではありません。名も知られていない調律学の人でした。また、有名な「平均律ピアノ曲集」は何と「平均律では演奏されなかった」ようです。ここでいう「平均律」とはすべての半音階が100セントとなる調律を指しますが(1オクターブで1200セント)。
平均律では当然完全5度は700セントであり、長3度は400セントとなりますが、純正5度は702セント、純正長3度は386セントほどですから、平均律の長3度は明らかに純正長3度より広く、完全5度は純正5度より狭いのですね。
それがどうした?と言われれば何てことないようですが、実はコーラスグループが奏でる和声は響きを聴きながら音程をとりますので、純正律でハモるのです。これが気持ちいいのですね。
するってえと、合唱の伴奏に平均律で調律されたピアノを使っちゃまずいんでないの?という疑問がわいてきます。これはその通りで、男声合唱(グリークラブ)ではピアノを使いませんね。女声合唱や混声合唱では使いますが、この辺は「楽曲の音楽性が平均律の和声的でない弱点を補って余りある」ということになっているようです。

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